第5回目のお話 Wild Mind
イスラームの教えによれば、人間は弱く作られているとも、人間は自らをコントロールできないとも言われている。 確かに辛いことからは逃げたいし、誘惑にもすぐ負ける。一度決意したことだってたやすくあきらめてしまう。大いに自覚するところだ。 誰でもこの内なるwild (いつでも活発で危ないことや馬鹿なことをしたりするけどとても面白い) mind (心)とつきあわなくてはならず、ときに上手に手なずけなくてはいけない。wild mind が騒ぎ過ぎて収拾がつかなくなったとき、どうすればいいのだろうか。一応 “信仰" という軸を持っているならば、その軸がぶれないようにしていたいと思う。 人それぞれやり易い方法でよいと思うが、私のおすすめはこうだ。 まず身体の力を抜いて、この厄介なこころを一旦宙に投げ出してみる。個人的なジャッジをやめてまず解放してやる。その次になんでもよいから何かをする。たとえば、本を読む、祈る、体操する、掃除する、etc。できれば夢中になれること(時を忘れるくらい) をする。 意味がないと感じることでも心を空(くう)にして何かに没頭しているとき、かならず主は私たちの行いをご覧になって認めてくださっているから。 そうしているうちに静まったmindを自分の中にもどしてあげよう。 ほんの少しでも楽になれた自分が確認できるに違いない。 軸さえぶれていなければ大成功なのだ。