第二回目のお話「低空飛行」
神さまは高みから私たちをご覧になりすべてをご存じだという。ならばなぜ苦しみもがいている私をつまみ上げてもっと安全な場所へと移動させてくださらないのだろうか?
… 私が泣きながら救いを求めているとき、実はもうすでに救われているのかもしれないとふと思った。神さまは奈落の底から私を引き上げて、すでに飛ばしてくださっているのではないか?それがあまりに地表すれすれなため景色はイマイチで私は相変わらず苦しくて叫び続けてるが。
そのことに気づいた時、私の心に感謝が芽生えた。
低空であろうと上空であろうとそれは神さまの御心のまま。もう少しで墜落しそうな私を支え飛ばし続けさせてくださっている。そのことだけがすべてなのだ。
それだけが事実なのだ。
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